田舎で家族葬はできません。地域優先で。

遠方に一人暮らしだった家族は長く病院にいましたが、病院で亡くなりました。
最後の5年間はほとんど自宅では過ごしていなかったため、家族、親族は斎場へ直接行く家族葬を希望していました。
ですが、古くから付き合いのあるお寺のご住職が、お通夜、お葬式のため町内での大きな行事の予定をキャンセルされたため、町内中に亡くなったことが知れ渡りました。
お通夜、お葬式ともに町内の人が押しかけて会場がいっぱいになり、会葬御礼も用意していない、帳場もないで大混乱になりました。
ご住職も家族葬だからと伝えてくださってはいたのですが、田舎でそれは通用しなかったです。
地元を離れている家族、親族だけではどうしようもない出来事でした。
あとでお一人お一人にお礼状と香典返しを送ったのでかえって手間もかかりました。
お葬式は家族の都合よりも、故人のそれまでの付き合いや地元の風習や習わしが優先されるんだなと思いました。

香典袋から住所氏名をリスト。わからない方は近所の方や職場の方に聞いて回りました。
皆さんには、あえて、自分たちの地元の遠方のデパートから、挨拶状を書いて事情を説明し香典返しをしました。
亡くなった家族がいなくなれば付き合いもなくなりますが、今までお世話になったこともあり、あまりに自分勝手なことはできないと感じました。
幸い、皆さん、ご理解くださり、住所のわからない方の住所を調べてくださったり、あの家にはこういうものが良いよとアドバイスしてくださったり、すごくお世話になりました。

田舎だからかもしれませんが、お葬式は家族の今現在の都合よりも、これまでのお付き合いの方が優先されます。
故人の今までのお付き合いの仕方や周りの友人、知人の方のやり方を真似た方がスムーズに進むと思いました。
通夜とお葬式だけのことなので、なにかと大変ではありますが、周りに合わせた方が良いと思います。
特に離れて暮らしていると事情が分からないので、誰かにお願いしてアドバイスをもらいながら、家族は一歩引くぐらいが良いかもしれません。