一昨年、祖父が亡くなりました。
93歳と高齢で大往生でした。
葬儀の希望は本人からは特になく、通常の方法で行う予定でしたが、参列者である親戚や祖父の友人などは高齢な方が多く、熊本で胃がん治療を受けていたり、また遠方から来てくれる人も多いようでした。
そのため、葬儀社とも話し合い「一日葬」を行うことになりました。
一日葬は通夜を行わず、葬儀~火葬で一日で弔いを終える方法です。
私もこの方法の葬儀に参列するのは初めてでしたし、年配の方の中には「そんな短縮するのは故人に失礼」などと言う人もいました。
しかし実際葬儀を執り行なってみると、通夜がないことが特に寂しいといった感覚はなく、喪主であった叔父も70代と高齢なので、負担が減って良かったように思います。
また火葬場と同じ敷地にある葬儀場だたので、移動の心配もないことで祖父の友人である80代~90代の方々も最初から最後まで参加していただくことができました。なかには車椅子の方もいましたが、「参列できてよかった」と言ってくださいました。
式は豪勢に行うから良いというものではなく、故人の意向を第一に、そして状況によって一番故人を偲びやすい方法で行うことが大事だと思いました。