兄弟間で葬儀への思いが違った

父には持病があり、長い年月闘病をしていました。近くで接していたので身体が日に日に弱っていることを実感する日々でした。

転院したとき、食事が摂れなくなってきたとき、声が出せなくなってしまったとき。容態が変わるたび遠方のきょうだいと連絡を取り合ってました。

はじめは縁起でもないからお葬式の話はできませんでしたが、日に日に弱っていく父の姿を見ていて、私もいっぱいいっぱいだったと思います。

万が一のことを考えて、家族の喪服の用意したり、葬式代を工面していました。また自分が葬儀の準備をするにしても、あらかじめ意見もきいておきたいとおもい、兄弟達へ連絡しました。

父は生前、葬儀のことも話してくれていたので、親族間だけで大阪で家族葬というのは意見がまとまりました。

私は家族葬でも戒名をつけてあげたり、お坊さんにお経を読んでもらったりするのは流れとして当たり前のように捉えていたのですが、他の兄弟は、いまはそんな型にはめることはないから必要ないとのことでした。

父ならどう思うかな?宗教にはこだわりがないし、一時は献体を希望していたので、私は戒名はつけない。お経はあげないで同意しました。

火葬のとき、親族で話していると戒名の話になったみたいで、兄弟の1人が戒名を付けることにするといい、その場でお寺を紹介してもらいつけてもらうことになりました。

いきなりで驚いたのですが、その思いに一任しました。

突然の事で想いも定まらなかったのもありますが、兄弟で想いをかためたり、戒名についても色々と父を想い話したり、漢字も選んであげたかったなぁって思います。

私は次女なので弟の長男の思いを立てるのが1番。

想いをぶつけ合って喧嘩になるのは誰も喜ばないと思い任せることにしましたが、やはり「こうしてあげたかったなぁ」とひとり思うところはあります。