生前、母が希望してくれた家族葬

私の母は、60歳でガンが見つかり入院生活をしていました。私と妻は仕事を持っており週末に母の見舞いに行っていました。一週間分の洗濯物と身の回りの世話、本当は毎日来たいところでしたが事情が許しません。母には寂しい想いもさせたと思います。
そんな母が生前よく言っていたことは「葬儀は大袈裟にしないで家族だけで送って欲しい」と言うことでした。「そんなこといつも言っていないで元気出して」と私たちは母に話していました。母が亡くなると母が私たちに当てた手紙が見つかりました。その手紙にも「葬儀は家族葬」でと書いてありました。
母は生前、母と親交のあった方々に「自分はガンであること、葬儀は家族葬で行うこと、生前お世話になったことへのお礼」などを記した手紙を一人ずつに送っていました。私たちは母の意志を有難く汲んで家族葬を行う向きを手紙で知らせました。

その手紙に対し親交のあった方々から「すでにお母さんから聞いています。家族のみなさんで温かくお母さんを送ってあげてください。」との返信を頂きました。葬儀に参列してくださる方々への心配をすることなく家族だけで最後のお別れが出来ました。

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