葬儀を営む際に、最初に大変な想いをするのが、どこでどの様な葬儀を営むかという事と、お寺さんの都合と合わせて通夜・葬儀の日時を決める事でです。
淀川に住む家族葬を望んでいた父の葬儀の時には、全く葬儀をどこで営むかを考えた事もなかったので、実家に近い葬儀会館を何も考えずに選定しました。当時は葬儀会館も少なく、余り選択肢もありませんでした。
少し費用は掛かりましたが、お寺さんの都合にも問題なく、土曜の早朝に亡くなったので、その夜に通夜を、そして日曜日に葬儀を営みました。参列者の都合を考えると、土日に行った方が良いと考えたからです。
それから15年ほどして母が亡くなりました。父の時にどこでどんな葬儀を営むかでバタバタしたので、実家の近くに出来た全国展開の葬儀社の会館の内覧会に出かけ、積立会員となり、もしもの場合にはそこで営む事に決めていました。
従って、葬儀の場所と葬儀のイメージでは困る事がありませんでした。しかし、父の時にはそうした事はなかったのですが、市の火葬場を取るのが難しい状況になっており、お寺さんの都合を優先すると亡くなった日の翌々日に通夜、そしてその次の日に葬儀をせざるを得ない状況となり、困ってしまいました。
お寺さんを優先すべきか、火葬場の空き日程を優先すべきかの選択を迫られたのです。結果的には日程を優先し、お寺さんは葬儀社に紹介してもらって導師を勤めてもらいました。
東京では火葬場待ちが当たり前と聞きますが、関西でもそうした傾向が顕著で、葬儀の時にはこの火葬場の空きと葬儀の日程と言う新たな課題が生じつつある事を体験しました。