陸上自衛官であった祖父の葬式

母方の祖父は北海道の陸上自衛官でした。退官時の階級は一等陸尉であり、20代後半に「ペーペー」から入隊して士官クラスになり、さらに昇格を続けていたことを鑑みるとかなり優秀な人材であったのだろうとうかがい知ることができます。担当職務は食糧の補給など、いわゆる「兵站」の任務が主であったようです。祖父は自衛隊の前進である警察予備隊の時代から勤めていました。冷戦当時、いつ戦場になってもおかしくない北海道で勤め続けたことは大役であったと思います。その祖父が老衰により亡くなり、当時東京でサラリーマンをしていた私は急きょ北海道へ。葬儀は小規模なもので、特にトラブルなく終わりました。しかし、その後、不思議な体験をしました。遺体と親族がバスで火葬場へ向かう途中、異様なほどの頻度で出会う陸上自衛隊の車両。ずっと北海道住まいの従兄弟に話してみると、ここまで自衛隊の車両が行きかうのは見たことがないとのこと。そして、火葬が終わると、自衛隊の戦闘機の音があたり一帯に。偶然なのでしょうが、まるで自衛隊が総出で祖父を見送るかのようでした。

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